人生最終楽章を奏でる

「始めることさえ忘れなければ、人はいつまでも若くある」

哲学者マルチン・ブーバー


多生苑西栄町施設長 白井恵理

いっしょに大きな家族を育んでいきたい!

 私の看護師人生は産婦人科での13年間からスタートしました。新生児室では赤ちゃんの状態が変化する中、状況をじっくりというよりも、経験値と直感で弱いシグナルに気づいて対応する能力は、磨かれてきたのかなと考えています。以後外科や個室病棟を経て、多生苑西栄町のオープニングスタッフとなって10年、今までいち看護師として見守ってきましたが、このたび全体の管理運営も担うことになりました。
 今までの歴代施設長のもと、企画運営にやり甲斐を感じてきましたので、その思いを引き継ぎつつ、入居者のみなさま、そのご家族、スタッフ、みんなが家族のように! 家族みたいに言葉をかけ、コミュニケーションし、みんなで面白いことを積極的に楽しむことができればと思っています。
 ご高齢ゆえさまざまな状況に遭遇することもありますが、培ってきた看護師としての経験を活かし、みなさまの話に耳を傾け、信頼関係を築いていけたら嬉しいです。  地域の方がここに訪ねてくることってなかなかないので、私たちが訪問したり、訪問してもらったり…地域の方々との交流は今後も進めていきます。
とにかく明るく、楽しく、元気良く! 
「どうやったら楽しく過ごせるか?」を考え、ビアガーデンを企画した際は、スタッフ有志でフラガールを結成し、ダンスを披露しました。新年会では伝統芸能の曲芸、傘廻しを演じ、皆さんから拍手喝采を浴びました。アイデアを言うと「じゃっ!」てみんなノってくれる。これが私だけではなんともシラケてしまうのですが、スタッフがみんな一緒にやってくれるのでとても助かっています。
 家族って育んでいくもの。今までと同じように暮らしていただきながら、多生苑西栄町を我が家と思って、家族の一員として人生の最終楽章を奏でるために、みなさまのお力をお借りできれば幸いです。

多生苑西栄町エントランス
多生苑西栄町エントランス